Month6月 2016

大型二輪免許取得後は自分が二輪の手本です

大型二輪免許は今でも免許センターで一発合格を狙う方々が多い様です。

平日でも必ず数人いるんですって。でも、トータルで考えると検査費用と練習場の手配なんかで結局教習所に通った方が安上がりの場合が多いそうです。

でも、彼等は自分の腕前に自信が有り、その事をプライドとして持ってる孤高のライダーと考えているのでしょうね。

自分の考えを貫き通せる彼等の事を羨ましく思います。

などと考えながら免許センターの待合室で免許の書き替え終了を待っていたりします。

今日から乗れない二輪の車両は無くなるんだなとしみじみ思いつつ、コーヒーかなんか飲んじゃったりしてね。

手続きが全て終わり、手渡された免許証の運転区分欄に「大自二」の表記が追加された事を確認して、思わずにやりとしてしまいます。そして改めて教習所時代の実技講習の思い出が走馬灯の様浮かんでは消えして、

つい最近まで通っていた筈なのに、遥か昔の様な気がして懐かしく感じたりします。

未知の領域に足を踏み入れた者は少年の心を取り戻し、燃え尽きていた冒険心が再び燻ぶり始め、常に挑戦する事を良しとする炎となるのだ。まるで炎に包まれたペガサスの様に……なんてね。

で、

実は大型二輪免許は免許を受け取った後の方が教習時の課題以上に問題で、大切な責任と義務を一生背負い続ける続ける事になると思います。

大型二輪免許の義務とは「常に他のライダーの手本でなければいけない事」そして責任は「常に安全に運転する事」この二つに集約できると思います。

世界で一番大切な二輪車運転テクニックとは、事故を起こさない事なんだって常々思っておりまして、スピード出して運転するのも素早くコーナーを駆け抜けるのも確かに凄い技と思いますが、結果的に事故に繋がるんだったらやらない方が良いですよね。

ライダーは転倒しながら上達する物だとは申しますが、ホントにそれで良いのかいって言う疑問符が頭の中に羅列されるのですよ。

大怪我したり最悪命を落としたりとかした結果、二輪車に一生乗れなくなったとしたら転ぶほど練習した意味なんて何もないですよね。

出来るだけ長い年月走る事、これが大型二輪免許を取得し責任なんだと思います。

そして義務とは、常に全てのライダーの手本である事だと思います。

たとえ後続の二輪車が車の間をきわどくすり抜けて四輪の車列先頭に向っても、それに迷わされてはいけません。第一、車体がでかいから、そんな事するのは物理的に無理なんですけどね。

それに四輪車の隙間と隙間の間に人がいる事は想定して走るべきです、自動車専用道路でもない限り、いや、それでも安心してはイケません。教習所で習いましたね「だろう運転」でなく「かも知れない運転」に徹しましょう。

さて、今回は妙にかたっ苦しいお話になってしまいましたが、やっぱり二輪車は楽しんで乗る事が大切ですよね。

憧れの車体を手に入れて、その後のライダー人生が楽しく、感動的で有る事を願いつつ終わりとさせて頂きます。

呼んで頂いて本当にありがとうございました。

名前を呼ばれてから「終わりました」迄が検定です

紆余曲折有って、時には挫折しそうになった実技講習の日々でしたが、今やまな板の上の鯛状態、覚悟を決めて開き直る様な気持で卒業検定に臨みましょう。

今回ここでお伝えしたい事は絶対やってはいけない事を纏めてそれぞれ解説してして行きたいと思います。

まず初めに乗車する時の手順ですが、乗車する前に前後の安全を確認、その後教習車に跨り発進する訳ですが、ここで忘れそうになるのが「バックミラー位置の確認」です。

乗車手順は講習開始時に説明されると思いますが、実際の検定ではコースばかりに気をとられて忘れちゃう事が多いのですよ。

バックミラーはちゃんと合っているかどうかは左右両方を手で触って確認するのが基本です。勿論、これを忘れると減点対象になりますが、検定終了になる程、重要ではないので御安心下さい。

次にやりがちなのは、サイドスタンドを降ろしたまま発進してしまう事。

普通はバイクを起こしてサイドスタンドを払ってから乗車する物ですが、こう言う重要な場面に直面すると、結構やっちゃう物なのですよ。

そうそう、車両に跨る時は、ハンドルを乗り込む方と反対方向に切っておけば、自然と自分の方向に車体が倒れて来ますので乗りやすくなるそうです。

次にまずい事は、緊張のあまりクラッチ切らずに変速機のバーを踏んでエンストさせる事。

これをやってしまうと大幅な減点となります。又、コース上で四回以上エンストすると、場合にはよりますが検定中止になる場合が有ります。

但し、急制動を行った結果エンストした場合は、その限りでは有りませんので安心して下さいね。又、これが原因でエンストするとギアが入り辛くなりますのが、落ち着いて対応しましょう。

そして、今回のタイトルどおり、卒業検定は自分の順番を呼ばれてから、コースを走りきって降車し「終わりました」って言うまでが検定です。

これは友人の体験ですが、検定順番が何故か二番目で、一番目の人が演技する様子を見てたんだそうです。彼は緊張からでしょうかスタートしようとした時にエンストしました。

でも、一応無事に発進してコースを走り切り、戻って来て車両から降りようとした時、車両を立ちゴケさせてしまったんだそうです。

彼は車両を引き起こしてサイドスタンドを立ててから終わりましたと教官に伝えたのですが、教官は「御苦労さま」としか言わなかったそうです。

そして自分の演技が終わって教官に終わりましたと言った瞬間、教官の口が開きました。

教官曰く「まずねぇ、車線変更は、もう少しはっきり分かる様、機敏に変更して下さい」との事。更に「安定した走行を確保するには、もう少し練習が必要ですね」と言われて、頭の中真っ白。

これって落っこちたって言う事だよねと思い、脱いだヘルメットを引きずる様に二輪車専用待合室に戻ると大きく溜息をつき、それが受付で事務処理していた教官に目日は入ったらしく「どうでした?」と聞かれて、

小さな声で「ダメみたい」と答えたそうです。次に「監査員は何か言ってましたか?」との質問。

友人は小声で「走行が安定しないからもっと練習しろって言われた」と答えましたところ「そうですか」と返事が有って、そのまま会話は終わったそうです。

そしていよいよ結果発表となるのですが、エンストして立ちゴケした一番の人は不合格で、自分は合格したんですって。審査した教官は不合格の人には何も言わないらしいのですよ。

ですから何か言われた事にクヨクヨ考えないで公道に出た時のアドバイスと考えましょうね。

さて、ついに大型二輪免許を取得した訳ですが、この免許には権利と責任が付いて来ます。

次回はそこに関して解説しますので、どうか御期待下さいませ。

検定コースは必ず覚えて余裕の操作

さて、いよいよ卒業検定当日が来ました。

心臓どきどき、頭の中は真っ白、今迄の練習した実力を発揮出来るかどうか、急に心配になったりします。

でも、何故こんなに緊張してしまうのでしょう?

普通、教習所では検定コースを二種類設定してて。どちらのコースを走かは検定日に発表されます。

だから、行って見ないと分からない事なのですよ。

検定コースが発表された時、いきなり緊張状態に陥った経験って無いでしょうか、その原因は、実は検定コースの走行順がうろ覚えだったって言う事に起因していません?

勿論、検定中に後続の教官に、次に行くのは何処だっけと言う質問は許されてて、頻繁に確認したからと言って減点の対象にもなりません。

だから検定コースなんて覚える必要なんか無いじゃんと思っている皆様も結構おいでかと察しますが、それはちょっと考えが甘いですね。

コースを完全に覚える事は、次に何処へ行くのかちゃんと把握しておけば次の課題をこなす時に心の準備が出来てどうすればクリア出来るかと考える、精神的な余裕が発生します。

そうすれば緊張も和らいで何時もの力を発揮できると思いません?

一手先を読む事は、とても大事だと思います。

例えば何か仕事をする時には「段取り八部、作業二部」とも言われてるんですよ。

ビルを建てようと言うお話が有った時、いきなり現場で着工する訳無いですよね。設計図を作って、土地を確保して、見積もりして、材料を確保して、それから現場で建て始める。

当たり前の事ですよね。

実際にビル建設工事は、それまで準備していた期間の方が遥かに長くて、作業する時間は遥かに短いのですよ。

段取りが完璧でないと工事に支障が出て、工事が中断した結果、完成までの時間が大幅に遅れるのは目に見えています。

そう言う意味でも検定コースを完璧に覚える事は重要で、意味の無い事ではないと言えます。

緊張を防ぐには、まず段取り、そこから考えて参りましょう

そして検定試験前にコースを歩いて確かめても良いよと言う教習所も多くて、実際に自分の足で確認しておけば、更に緊張は解れると思います。

その時に恥ずかしがってはいけません、率先して先頭に立って歩くぐらいの事はしておきましょうね、全ては大型二輪免許を取得する為です。

検定コースを完全に覚えるには、イメージトレーニングが大切です。教習の後半で実際に検定コースを走る事が多くなるのですが、その回数はたかだか三、四回程度。

この回数で全てを頭にたたき込める方はほぼ居ないと思います。だから常にイメージしながら生活する事が大切な事なんじゃないかなと思います。

イメージトレーニングをするには、検定コースの見取り図が待合室等に常備されている筈ですので二~三枚貰っておきましょう。確保出来たら自室の壁に張っておいて常に見ている状態にしたり、

持ち歩いてちょっと時間が空いたら見取り図を取り出して指で追いかけるとかすると、効果的に把握する事が出来る様になると思います。

緊張感から解放されて、自分の実力を存分に発揮して検定合格を目指しましょう。

さて、次回は検定時に絶対やってはイケない事について解説して参ります。どうか御期待下さいませ。

鉄の波を恐れるな!波状路に潜む転倒と言う罠

さて、今回の課題ですが「波状路」と言う物に挑戦して見ましょう。

この課題は大型二輪教習だけで行われる課題で、イメージとしては、持ち手が三角形の突起になっている鉄製の梯子をイメージして頂ければ宜しいかと思うのですが、イメージ出来ましたでしょうか?

もしもイメージ出来なかったら御免なさい、ネットを検索して頂ければ簡単にヒットしますので、そちらを御参照下さいませ。

これは悪路を安全に走行する事を目的とした課題で5秒以上かけて通過する事が必要です。

もしも脱輪したり、足をついてしまったり、転んだり、エンストしたりすると一発で検定中止になるうと言う地味に難しい課題ですのでしっかり練習しましょうね。

この時の体勢は今迄の課題と違ってステップの上に立ち、ガソリンタンクのほぼ真上に股が来るようにしてから、体重を足に七割、腕に三割、という比率になる姿勢を作ります。

実際に波状路を走る時は蛇行する事無く、あくまで真っ直ぐに進むことがコツの一つになります。更に膝を柔らかく使って突起を通過する時の衝撃を吸収します。

そして視線は一本橋の時の様に波状路の終端を見るのではなく、次の突起を見てる事。ブレーキは後輪のブレーキだけを使い、前輪のブレーキは使いません。これは物凄く遅い速度で走る時の基本です。

突起を乗り越える際のクラッチとアクセルワークが複雑で、乗り越える直前でクラッチは繋ぎつつ、軽くスロットルを開いて前輪を突起の上に乗せます。

その直後にクラッチは切って、前輪が地面に着いたらクラッチを繋ぐと言う動作をリズミカルに繰り返す事が重要です。これで終了するまでに5秒以上時間をかけられると思います。

どうですか、地味に難しいでしょ?

だいたい、普通に道路を走っていれば、まず遭遇しないであろう状況想定なんですが、毎年年度末に無意味に道路工事してる事が多いですよね。

片側相互通行になっちゃってる時の路面ってアスファルトを引っ剥がしたて微妙に凸凹な路面になっててハンドル取られそうになった経験、有りません?

そいう時に有効なテクニックだと思います。決して無意味な課題では有りませんので真面目に練習しましょうね。

ついでに言うと、殆どの教習所で一番最後にやる課題になってる事が多くて、次に再び道路に戻る事になると思いますので、終わって停止したら、必ず左右を確認してからウィンカー出して発進して下さいね。

忘れると減点の対象になったりしますので、検定中は緊張でてんぱってる状況に有るとは思うのですが、忘れない様に気をつけて下さいね。

これで大型二輪車の課題は終了です。

でも、

コースの中を走る時に覚えておかなければいけない課題はまだ残っています。

S字カーブやクランクに坂道発進や踏切を渡る時の手順、これらも重要な課題ですので、ちゃんと練習しておきましょう。大型二輪の免許は、もう目と鼻の先です。

確実に練習をこなして腕を磨いておきましょう。

さて、次回は検定コースについてのお話です、どうかお楽しみに。

落ちなきゃ良いんだ!一本橋対策と最後の手段

二輪の実技講習でこれが一番の醍醐味だと思われる「一本橋(平均台)」について解説します。

腕の良いライダーはとても速い、そして限界まで遅い、そんな物なのですよ二輪車って。

スピードはスロットル開けば自動的に出る物です、最近のリッターバイクは飛躍的に技術が進化してて、加速性が物凄く良いですよ。自分の力量を遥かに超える位に。

逆に遅く走るには、繊細なバランス感覚等の技術が必要です。勿論車体自体のバランスが良くなってて、それを崩す事もあまり無くなると思うのですが、極限まで遅く走るにはそれなりのテクニックが必要です。

そのテクニックを身につける課題が、この一本橋と言う事になります。

一本橋は、幅30センチ、高さ5センチ、長さが15メートルと言う規格で作られていて、人間の足で渡っても、ちょっと不安に成る位の幅ですので二輪車で規定時間以上の時間をかけて渡り切るには、かなりのスキルが必要です。

その橋の上を小型二輪の場合は5秒以上、普通二輪の場合は7秒以上、大型二輪は10秒以上の時間をかけて渡りきる事が出来るようになると言うのが目標ですので、出来るだけ早くコツを掴んで安定して出来る様になる必要が有ります。

一本橋はそれぞれの端っこが、一応斜めに加工されていますが、ここに車体を乗る為にはちょっとしたコツが有るのですよ。

もし、じわじわと前輪を乗せようとすると、必ずバランスを崩して乗せる事が出来ずに脱輪したり、転倒したりする原因となります。

ですので、ここは怖がらないで有る程度の速度を出して前輪から後輪までスパッと一気に乗せてしまいましょう。そして、乗った瞬、後輪のブレーキを踏んで速度を落として下さい。

そして、ここからは半クラッチと言ってエンジンの動力が完全に車体に伝わらない状態になる操作を行いつつハンドル操作をこまめに行って、後輪のブレーキで速度をコントロールしながら渡り切りましょう。

視線は一本橋の終端意外絶対見ない、熱視線を浴びせて煙が立ち上るくらいの勢いで見詰め続けましょう。前輪のちょっと前だけを見詰めていると、何故かバランスを崩してしまうのですよ。目標点をを熱く見詰め続ける、なんか人生みたいですね。

スロットルは半クラッチ状態のまま、高回転を維持しましょう。

二輪車って後輪に動力が伝わってる限り安定して走れます。更にエンジンの回転速度はどうやらバランスを安定させる効果も有るらしいので、いじいじ渡らないでエンジン音を高らかに響かせながら渡って下さい。

もしも出来る事は出来るんですが、安定して成功する事が出来ない状態で検定に臨む事になってしまったと言う場合、ここは最後の手段に訴えましょう。絶対脱輪しないし転倒もしない方法、

そう、一気に駆け抜けてしまいましょう!

要は渡り切れれば良いのですよ、そうすれば減点だけで済むし、勿論、有る程度の時間をかける必要は有りますが、検定中止にはなる事は有りませんのでこれが最良の対策だと思います。

恥ずかしがらずに使える手は使い切る、これが合格に大切な考え方だと思います。

但し、練習は真面目に行って下さいね。これが出来るとかなりの達成感を感じる事が出来ます。御健闘を心からお祈り致します。

さて、次回は「波状路」について解説して参りますので、どうか御期待下さいませ。

改めて思う30キロは早いのだと

今回は「急制動」のお話です。

卒業検定時に出来ないと減点対象になったり検定中止になったりしますので、しっかりと身につけて下さいね。

まず、急制動の詳しいルールですが、決められた制動開始地点を指定された速度で通過し同時にブレーキ操作を開始して、11 m先の停止限界位置直前で停止させると言う物です。

この時の指定速度とは時速40キロになります。制動開始位置を通過する直前迄にこのスピードに達していないと減点対象となりますので御注意下さいませ。

検定時は指定速度まで達しなかった場合、やり直して2回目にチャレンジする事が出来ますが、出来れば一発でクリアしたい物ですね、

この後の課題に、不要なプレッシャーを感じない様にする為にも。

そして、もし転倒したり、停止限界を超えてしまうと即検定中止になってしまいますので、しっかり押さえておいてくださいね。

急制動の具体的なコツは、制動開始位置通過する直前でスロットルを完全戻し惰性で侵入する事、そしてクラッチは停止直前まで絶対切らない事でしょうか。もしクラッチを切ってしまうと車体が不安定になって転倒に繋がったり、

エンジンブレーキが効果的に使えず停止限界を超える可能性に繋がります。

ギアを一速に戻すのは、車体が完全に停止してからで大丈夫です。この辺は度胸と根性の見せどころなんじゃないかなと思っております。

そして、制動中は絶対ハンドルを操作しない事、あくまで一直線に進む事が大切です。もし、ハンドルを操作してしまうと前輪が滑って転倒に繋がる事になります。

ブレーキ操作時は、フロントブレーキを八割、リアブレーキを二割、このくらいの比率で操作するとスムーズに停止出来ると言われていますので、これもしっかり身につけましょう。

さて、しつこく時速30キロは速いと主張して参りましたが、この実技を行うと確実に体感する事が出来ます。

押し並べて、この二輪特有の課題を行う練習場は教習所のかなり外周部に近いところに設置されている事が多くて、助走路の直ぐそこにコースを囲む壁が有ったり、その他の建築物が有ったりと言う状態が多い気がします。

壁とか建物のすぐ横で速度を上げると、体感速度が二倍以上に感じる事も有りがちで、時速40キロ以上出していると感じているのに実は20キロくらいしか出て無かったと体験する事も間々あります。

スピードメーターだけを見詰めてる訳にも行かないので、ここは体に覚え込ませるしか無いんでしょうかね。経験値を積み上げる事で克服するしか無いのかなと思います。

ちょっと不適切なアドバイスになってしまいましたが、習うより慣れろと言うしか無さそうです、しっかり練習に取り組みましょう。

なお、急制動はスタートする前に制動開始地点付近で教官が、発進して良いかどうかの合図を出しますので、その合図を見落として、発進しなかったりフライングしたりしないで下さいね。

発車位置にスタンバイしたら、教官から絶対目を離さない様にして下さい。不慮の事故につながる可能性が有ります、特に気をつけて下さい。

さて、以上が急制動のコツでしたが、分かって頂けましたでしょうか。

大型二輪免許はもう手が届く距離に有ります。それを糧に練習に邁進して頂ければ幸いです。

次回は「一本橋」についてです。二輪車の真骨頂です。どうか御期待下さいませ。

普通二輪と大型二輪の課題の差とは?

大型二輪免許以下の排気量でもそうですが二輪の実技講習は、これが出来ないと卒検を受けられないと言う特有の「課題」が有ります。

実技講習の醍醐味と言っても良いと思いますので必ず習得して下さい。

①急制動

急制動とは、制動開始地点から11メートル先の停止限界位置までに停止させると言う課題です。

時速30キロとか40キロとか言う速度は意外と速いぞと以前書何回書きましたが、これをやって見れば実感出来ます。

まず、助走路から発進したら出来るだけ早めに45キロくらいの速度を作ってしまいましょう。

そして制動開始位置の少し手前でスロットルを完全に戻すとと必然的に速度が42キロくらいまで減速しますがエンストを恐れてクラッチは絶対切らないで下さいね。エンジンブレーキが使えなくなってしまいます。

ブレーキ開始位置の少し前に達したらブレーキを操作します。ブレーキは前後両方を使うのですが比率としては概ね前輪が八割、後輪が二割程度のバランスで使ってく下さい。

正しい比率でブレーキを操作すると結構止まれる物です、頑張って練習して下さいね。

【一本橋】

一本橋は幅30センチ、高さ5センチ、長さ15メートルの平均台を通過すると言う物で、これも二輪教習の醍醐味の一つと言われています。

この一本橋を小型二輪は5秒以上、普通二輪は7秒以上、大型二輪は10秒以上の時間をかけて渡ると言う物なのですが、最初は橋に乗る事すら出来ないくらい難易度の高い課題です。

成功のコツは一本橋に乗る時は、じわじわ乗ろうとしないでちょっと勢いを付けてスパッと乗せましょう。

乗る事に成功したら反クラッチにした上で躊躇わずエンジンの回転数を上げます。エンジンの回転は車体を安定させる効果が有るんですよ。

目線は橋の反対側、近過ぎるとバランスが取り辛くなります。

バランス感覚が重要で、出来るだけ長い時間に挑戦して見ましょう。

【スラローム】

スラロームをスムーズに出来ると、その姿がとても美しく見えると思います。

一定間隔で並べられたパイロンを右に左にすり抜けるにはスロットル操作と体重の移動方法を身に付ければ簡単に出来る様になります。

普通二輪は7秒、大型二輪は8秒以内にクリアするのですが、スロットルワークがとても複雑です。

前輪がパイロンの前くらいに来たらスロットルを戻し切って、ちょこんと後輪のブレーキを踏み、その瞬間に視線だけでなく頭ごと進行方向に向けましょう。

二輪車って何故か視線の方向に向かう性質が有って、左に視線を送りながら右に旋回する事って出来ないのですよ。

この原理を利用してすると車体は倒れ始めます。そして曲がりきったら次のパイロンに視線を向けながらスロットルを開きます。

これを繰り返す事で美しい軌道を描く事が出来ます。是非身につけて頂きたいと思います。

【波状路】

波状路は大型二輪だけが行う課題です。

梯子の手や足をかけて登る部分が三角形の突起になっていると思って頂ければ分かりやすいでしょうか。

通過する時はステップ上で立ち上がり、体をガソリンタンクに乗っかる気で近づけ、胸を張った体制で前輪に重さを集中させて乗り越える事が大切です。

この時の視線は一本橋とは逆に、前輪のちょっと前を見るのが宜しい様です。

あまり視線を遠くに向けてしまうと、突起に当たった瞬間、エンストしたり転んだりしますので、落ち着いて技術を身につけましょう。

大型二輪固有の課題は以上です。

勿論この他にクランク、S字カーブ、坂道発進等の課題が有る訳ですが、気力を失わない限り全て達成出来る筈です。

少しは自信に繋がりましたでしょうか?次回からは課題ごとに更に詳しく解説して参ります、御期待下さいませ。

とにかく起こせ!ナナハンを引き起こすコツとは?

今回は大型二輪の適性検査について御説明致します。

おそらく教習所への入学手続を終了すると、その後適性審査と言う段取りになると思います。

やる事は普通二輪とほぼ同じなのですが、ここで問題なのはバイクの引き起こしです。

そこで問題になるのは使うバイクが教習車では無いと言うところ。教習車には安全バーが付いてて起こすと言っても斜めってるのを元に戻すと言う感じだったのですが、

なんにも無いごく普通の車両ですから倒すとホントに転んだのと同じ状態になります、掛け値なしで90度車体を起こす事になる訳ですよ。

更にエンジンが車体のフレームより幅広な車種だと90度以起こす事になりますので難易度が上がります。

起こし方は一度教官が手本を見せてくれてくれるのですが、それ程重そうに感じません。ひょういっと持ち上げたなと言う感じです。

しかし、見るとやるでは大違い。実際にやってみたらうんともすんとも行かないのですよ。しかも車体の右から起こしと左から起こしの両方をるのですよ、困りましたねホントに。

しかもガソリンタンクに砂かなんか入ってる関係で、重心がやや高くなりますので、益々難易度は上がります。

だいたい、頻繁に転ぶもんじゃないから転んで車体を引き起こす事なんて、滅多に無いじゃないですか。

だから普段から練習出来てる訳でもないし、梃の原理で起こすんだと頭の中で思ってみても、そんな事はお構い無しで現実だけが我武者羅にやって来る。それと同時に厳しさを実感するだけです。

もう、頭の中真っ白です。

ただ、右から起こす方が意外とやりやすいと思います。なぜならサイドスタンド使って良いよと言って下さるからです。

サイドスタンド出しっぱなしで車体を起こす場合、ラグビーのスクラム宜しく、少しバイクの下に潜り込んで全力で血管切れるちょっと前まで力を振り絞れば多少何とかなる気がするのですが、

左側から起こす場合、同じことをすると、反対方向に投げ出しちゃって結局転んだままと言う事になりかねないのでとても厄介です。

でもまぁ、80度くらいまで持ち上げたら自動的に力尽きますので、すかさず無理矢理センタースタンド出してとっとと乗せてしまいましょう、運が良ければこれで何とかなる筈です。

その後、八の字取り回しとかやるんですが、ちゃんとタイヤに空気入ってますから力は殆ど要りません。

免許センターで大型二輪の免許を取得した方に聞いた事が有るのですが、使用する車体が物凄い事になってたって言ってました。

ガソリンタンクに砂が入っているのは勿論、タイヤに空気が入っていないとか、ハンドルが曲がってるとか、転倒した時に考えられるあらゆるダメージを加えた車両が使われてて、キレそうになったと言っておりました。

ホントなのかどうかはちょっと疑わしいですが、彼曰く、そんな体験をしたそうです。これじゃ受からないい筈ですよね。

そして実技の適性検査を終えたら、今度は筆記の適性検査を行うんですが、出来れば筆記をやってから実技の方が良かったなぁ。

だって、腕が震えて、何かを出来るだけ多く書く系の試験項目がズタボロになります。震えて何も書けやしない、後で帰される試験結果を見ると絶対違うって思いますもの。

自分の能力が異常に高い年齢と判断されて、思わず落ち込んだりします。

さて、少しでもアドバイスになりましたでしょうか?

人間全一生に何回か全力を出し切ると言う場面が有ると思います。バイクを起こすのも人生歩むのとは意外と似てるのかも知れませんね。

次回は普通二輪車の課題と大型二輪の課題の違いについて解説したいと思いますので御期待下さいませ。

いよいよトライ!大型免許取得に必要なこと

では、いよいよ念願の大型二輪免許に挑戦して行きましょう。

これが出来れば、あなたの二輪車に関する制限が一切無くなります。

今からとても特別な事をするんだと思うと、ちょっと力が入りますね。

昔は大型自動二輪免許を取得するなんて、絶対出来ないと思ってました。その頃は運転免許センターで一発勝負をする訳なのですが、20回くらい挑戦しても取得出来るかどうか分からないプラチナカードだったのですよ。

初めての時なんかバイクに跨った途端に検査官の「はいそこまで~」の声、一瞬何が起こったのか良く分からずに検査官の顔を見詰めると「乗車前の前、後方確認が足りませんね」と言われて、はい終了。

そこまで難しい免許だったのですよ。それが今や教習所で取得出来る、とっても便利に成りました。

でも、こう言う方法の方が良いと思うのですよ。一発勝負の技量だけつけても公道に出た時の注意等々分からないままになってしまいますものね。

教習所で受ける実技講習は色々な場面が想定されています。思わぬ経験になったりしますので頑張って授業受けて下さい。

さて、教習所に通う前に準備しておく物が有ります。

普通二輪の時はグローブが無ければ軍手でも良かったのですが軍手は禁止、ちゃんとしたバイク用のグローブが必要です。

靴も足首をベルトで纏めてローファーじゃ無くてバイク用でズボンの裾が纏められるブーツが必要です。

この辺の考え方は教習所によってばらつきが有るのかもしれませんが最高峰に挑戦すると言う事で、準備しておいて損は無いと思います。実技講習用だけでは無くて卒業後も使える物を準備するのが良いでしょう。

教習所では750ccのマシンを使用するところが多いと思います。乗って見ると改めて400ccとの違いを実感じて頂けると思います、車体のパワーとか安定性とか。

ホンダのCB750系で教習する場合は、癖があんまりなくて扱いやすい車体の出来ておりますので御安心下さい。

教習可能なのは16歳で無く18歳からです、高校卒業までにぎりとれる可能性は有りますが、卒業して少し落ち着いてから挑戦する方が余裕が出来てる状態で取得できるかもしれませんね。

そして、大型二輪の実技講習は教習所で申し込んで、次の日から講習が可能です(この辺は普通二輪と同様)学課は一切有りませんのでスムーズに行けば一週間で卒業証書を貰えます。

実技教習の一時限目に言われるかもしれませんが、普通二輪で何年か走った皆様は、ちょっと変な癖や雑誌に載ってたテクニックとかを使ってその状態でなれてしまった関係で、最初に習った正しい運転方法から崩れてしまってる可能性が有ります。

そう言う皆様は、今迄の事は一旦、全部忘れて普通二輪の時に習った様に正しいハンドル操作と体重移動をしましょうって。

だから、間違ってもカーブ曲がる時にバイクにぶら下がっちゃいけませんよ、あれはあれ、これはこれと割り切る事が大切です。

それに八の字旋回で教官から追いかけ回されるとはっきり実感出来ますよ、どんなに本気で走っても、ぴったり後ろをついて来る教官は基本姿勢を崩さない訳ですから、正しい乗り方をした方が実は速いんじゃないかってね。

さて、いよいよ皆様の出番です、準備は宜しいですか?宜しければ早速始めましょう。

次回は大型免許の適性検査について解説致しますのでどうかお楽しみに。

ワインディングで体験できる二輪車の操作感

今回はワインディングロードの魅力についてお話します。

まず、ワインディングロードとはどんな道なのでしょうか、簡単に言えば「曲りくねった道」が長く続いている道といえば宜しいでしょうか。

特に山道や峠道に多くて、有名どころとは?と聞かれると「奥多摩周遊道路」とか「秩父住環」とか「芦ノ湖スカイライン」とか「箱根ターンパイク」等々など、

キリが無い程沢山有ります。

このワインディングを走る抜ける時に感じるのがバイクとの一体感と言えば宜しいんでしょうか、自分の思い通りに走れてると言う実感、これがとても良いのですよ。

コーナーを綺麗にくるっと旋回出来た時の爽快感は何者にも変えられない体験となるでしょう。

でも、注意して下さいね、こう言う類の道路って一般のバイクも多いのですが、白バイがうじゃうじゃ居ます。

東京ドーム前の道路に沢山屯してますが、峠道の比じゃ有りませんね。彼等は全く気配を感じさせずに背後から迫ってきます。

振り向けば白バイ、そう思っていただいて結構です。

それから、スピードの出し過ぎ防止で路面になんか細工してある事も意外と多いですよ、特にコーナー付近は。例えば路面が微妙にうねってたりとか、

凸凹を感じる横縞が描いてあったりする事が有りますので、知らない峠を走る時はいきなりコーナーに突っ込んで行かないで下さいね。

バランス崩して転ぶ原因になります。初めて走るワインディングは臆病者と言われる位で丁度良いと思います。

ワインディングには限界まで跳ばしてる皆様が沢山おられますよね。コーナリングの技術力を磨こうとする皆様なのですが、一応一般公道ですのであまりスピード出さない様にお願いしたいです。

峠道って近くに有名な観光地が多い物で、御家族で楽しくお出掛けしている方も多いですよ。その横をバイクでガンガン追い抜いて行ったら色んな意味で怖いからって言う理由で二度と来なくなる可能性が有ります。

極端ですがそれが原因で観光客が減少して寂れて行くと言う可能性、考えられません?

もっとも、そんな事になったら取り締まりが強化されたり有料道路になったり最悪二輪車は通行不可とか、そう言う対応になってしまったとすると、ちょっと残念ですよね。

ぶっ飛ばすのを目的とするんじゃ無くて、風や光や景色と一緒に走って見ません?春の新緑、夏の青空、秋の紅葉、冬はちょっと止めた方が良いかなぁ……

特に春先の桜のシーズンには山全体が桜色になってる景色とか、乾いて心地良い空気とか秋の紅葉シーズンには燃える様な紅葉を見て少しは感動しましょうよ、

実は個人的にバイクって、そういう乗り物なんだって思ってて、あんまり忙(せわ)しないく走る物ではないと考えています。

コーナーぎりぎりまで攻めた結果、渓谷に落っこちたとか言う事ならないで下さいね、良く見かけますよ、谷底に落ちて朽ちかけた車体。

俺はそんな事にならないよ思われる皆様、事故は自分だけで起こす物では有りません、コーナーから立ち上がろうとした瞬間、目の前に車線からはみ出した車両の姿じゃかわし様が無いですよ。

結局治療費とバイクのローンだけが残ったとしたらどうします?

いやいや、生きていれば全て軽症、命を落としたりしたらそれまでですからね。

絶対無理せず、自然を満喫しみながら走って行きたい物です。

さて、次回からは大型二輪免許取得のための確信に触れて生きたいと思いますので、どうかお楽しみに。

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