今回は大型二輪の適性検査について御説明致します。

おそらく教習所への入学手続を終了すると、その後適性審査と言う段取りになると思います。

やる事は普通二輪とほぼ同じなのですが、ここで問題なのはバイクの引き起こしです。

そこで問題になるのは使うバイクが教習車では無いと言うところ。教習車には安全バーが付いてて起こすと言っても斜めってるのを元に戻すと言う感じだったのですが、

なんにも無いごく普通の車両ですから倒すとホントに転んだのと同じ状態になります、掛け値なしで90度車体を起こす事になる訳ですよ。

更にエンジンが車体のフレームより幅広な車種だと90度以起こす事になりますので難易度が上がります。

起こし方は一度教官が手本を見せてくれてくれるのですが、それ程重そうに感じません。ひょういっと持ち上げたなと言う感じです。

しかし、見るとやるでは大違い。実際にやってみたらうんともすんとも行かないのですよ。しかも車体の右から起こしと左から起こしの両方をるのですよ、困りましたねホントに。

しかもガソリンタンクに砂かなんか入ってる関係で、重心がやや高くなりますので、益々難易度は上がります。

だいたい、頻繁に転ぶもんじゃないから転んで車体を引き起こす事なんて、滅多に無いじゃないですか。

だから普段から練習出来てる訳でもないし、梃の原理で起こすんだと頭の中で思ってみても、そんな事はお構い無しで現実だけが我武者羅にやって来る。それと同時に厳しさを実感するだけです。

もう、頭の中真っ白です。

ただ、右から起こす方が意外とやりやすいと思います。なぜならサイドスタンド使って良いよと言って下さるからです。

サイドスタンド出しっぱなしで車体を起こす場合、ラグビーのスクラム宜しく、少しバイクの下に潜り込んで全力で血管切れるちょっと前まで力を振り絞れば多少何とかなる気がするのですが、

左側から起こす場合、同じことをすると、反対方向に投げ出しちゃって結局転んだままと言う事になりかねないのでとても厄介です。

でもまぁ、80度くらいまで持ち上げたら自動的に力尽きますので、すかさず無理矢理センタースタンド出してとっとと乗せてしまいましょう、運が良ければこれで何とかなる筈です。

その後、八の字取り回しとかやるんですが、ちゃんとタイヤに空気入ってますから力は殆ど要りません。

免許センターで大型二輪の免許を取得した方に聞いた事が有るのですが、使用する車体が物凄い事になってたって言ってました。

ガソリンタンクに砂が入っているのは勿論、タイヤに空気が入っていないとか、ハンドルが曲がってるとか、転倒した時に考えられるあらゆるダメージを加えた車両が使われてて、キレそうになったと言っておりました。

ホントなのかどうかはちょっと疑わしいですが、彼曰く、そんな体験をしたそうです。これじゃ受からないい筈ですよね。

そして実技の適性検査を終えたら、今度は筆記の適性検査を行うんですが、出来れば筆記をやってから実技の方が良かったなぁ。

だって、腕が震えて、何かを出来るだけ多く書く系の試験項目がズタボロになります。震えて何も書けやしない、後で帰される試験結果を見ると絶対違うって思いますもの。

自分の能力が異常に高い年齢と判断されて、思わず落ち込んだりします。

さて、少しでもアドバイスになりましたでしょうか?

人間全一生に何回か全力を出し切ると言う場面が有ると思います。バイクを起こすのも人生歩むのとは意外と似てるのかも知れませんね。

次回は普通二輪車の課題と大型二輪の課題の違いについて解説したいと思いますので御期待下さいませ。